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【社員インタビューvol.28】“ユーザーにとっての良さ”を追求。ciRoboticsドローンチームAさんの仕事

今回は、ciRobotics株式会社のドローンチームに所属しているAさんにインタビューしました!
Aさんは、2022年にciRoboticsで“直接採用された初の新入社員”として入社した方です。担当業務や入社の決め手などについてお話を伺いました。

Aさんの主な担当業務

─Aさんの担当業務について教えてください。
当社が販売している農薬散布用ドローンやボートのハードウェア開発・設計を主に担当しています。製品のコンセプト段階から、開発、設計、生産技術、さらに3Dプリンターや小型CNCによる部品製作まで、製品開発のほぼ全工程に関わっています。
また、墜落機体の修理箇所の判断や定期点検などの機体メンテナンス、人手が足りない際には農薬散布のオペレーションとしてドローンを飛ばすこともあります。

―出張や残業はありますか?
エンジニア職のため、基本的に出張はほとんどありません。販売代理店やサプライヤーを訪問する必要がある場合のみ出張することがありますが、頻度としては年に一度あるかどうかです。
残業も普段は多くありません。ただし、製品リリース前は量産準備や取扱説明書をはじめとした各種資料の作成など、業務が増えるため、集中して仕上げなければならないことがあります。

ある日のスケジュール
09:00 出勤 メールチェック・スケジュール確認
09:20 定期点検機体の点検、修理箇所見積
12:00 ランチ
13:00 新規開発品の打合せ
15:00 開発品の設計、検討
18:00 退勤

入社の決め手や仕事のやりがい

―「入社の決め手」は何だったのでしょうか?
大学で航空機について学んでいたため、航空機に関わる仕事に就きたいという思いがきっかけでした。学生時代に企業訪問したご縁もあり、ciRoboticsに興味を持っていました。ただ当時、ciRoboticsでは新卒採用を行っていなかったため、同じグループ会社であるREALIZEの面接時にその思いを伝え、ciRoboticsの面接の機会をいただき、入社に至りました。
大分県ではドローンメーカー自体が非常に少なく、その中で開発・設計に携われる環境があるという点が、入社の大きな決め手となりました。

―仕事のやりがいやうれしかったことは?
使い込まれた機体が点検で戻ってきたときに、一番やりがいを感じます。当社の農薬散布ドローンは、年に一度の定期点検でユーザーの皆さまから機体をお預かりします。航空機としては、もちろん汚れが少なく丁寧に扱っていただくに越したことはありません。ですが、飛行時間が長い機体ほど、どれだけ丁寧に使用していただいていても“使い込まれた跡”が残って返ってきます。そういった機体を見ると、「この機体はしっかりユーザーの役に立ってきたんだな」と実感でき、とても嬉しくなります。

ドローンの調整をするAさん。

―会社のいいところや強みは何でしょう?
フットワークの軽さです。技術進歩が速く、新製品が次々と登場するドローン業界において、「まずはやってみよう」という姿勢で取り組める点が、当社の大きな強みだと感じています。
また、小野社長も社員を信頼して仕事を任せてくれるため、自主性を持って挑戦できる環境があります。私自身、手を動かす前に机上で考え込んでしまうタイプなのですが、「とりあえずやってみたらいいよ」と先輩が背中を押してくれることも多く、その言葉に助けられる場面がよくあります。

ciRoboticsの賀来社屋。

仕事への想い

─仕事をする上で大切にしていることはありますか?
設計したドローンが独りよがりなものにならないよう注意しています。ドローンが好きでこの仕事をしている自分と、よりよい農業をするための農機具としてドローンを求めるユーザーではドローンを見る視点に大きな違いがあります。開発では機能やコスト面など、どうしても優先順位をつけなければならないことがあります。その時に「自分が良いと思ったから」ではなく、「ユーザーにとって良いか」の視点を忘れないよう心がけています。

―大切にしているモットーはありますか?
「巨人の肩の上に立つ」です。学術的な文脈で使われることが多い言葉ですが、技術者としても共感する部分が多いです。工学などの学問だけでなく、普段何気なく触れている製品も、細かく観察すると自分では思いつかないような創意工夫にあふれています。こうした先人の知恵を土台に、自分もまた価値ある何かを生み出せるようになれたらと思っています。

プライベートとの両立

―オフの楽しみはなんですか?
バイクが趣味です。バイクに乗っている時間そのものが好きで、休みの日には目的地も決めず一日中走り回ったり、たまにサーキットで思いっきり攻めて遊んだりしています。最近の夢は、アドベンチャーモデルのような長距離を走れるバイクを手に入れて、一週間かけて北海道ツーリングに行くことです。

ドローン業界を目指す方へ

―業界を目指す人はどんな勉強をしておくといいでしょうか?
ドローンの設計では、意外と航空力学を直接使う場面は少ないです(もちろん知っているに越したことはありません)。まずは、4大力学とその土台となる数学をしっかり学ぶことが大切だと思います。三角関数や微積分は、何を作るにしても避けて通れません。私自身も学生の間にもっと勉強しておけばよかったと感じつつ、今改めて勉強し直しています。

―学生時代の経験で役立ったことはありますか?
学生時代から友人と一緒にドローンを自作していたため、そこで身につけた基礎的な知識は今の仕事で直接役立っています。また、鳥人間サークルに所属して滑空機のフレーム設計を経験したことも大きかったです。ここで学んだ基本的な設計の考え方や、チームでのものづくりの経験は、現在の仕事にしっかりつながっていると感じています。

―就職活動をしている学生さんに、就職活動のアドバイスをお願いします!
私は学生時代のサークル活動でのご縁がきっかけで、この会社に就職しました。当時の私は、まさかその経験が将来の就職につながるとは思っておらず、縁や経験、知識というものは思わぬところで芽吹くものだと驚いたことを覚えています。
就活などで忙しい日々を過ごしているかと思いますが、息抜きも兼ねて、ガクチカの幅を広げるつもりで好きなことや興味のあることにいろいろ挑戦してみてほしいと思います。
必ずしも就職に直結するとは限りませんが、その経験が思わぬ場面で役に立つこともあります。

ドローンと一緒に笑顔で映るAさん。

―Aさん、ありがとうございました!
※インタビュー内容、役職、所属は取材当時のものです。

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FIGグループ会社

ciRobotics株式会社https://www.cirobotics.jp/
住所: 本社(管理部) 大分県大分市東大道二丁目5番60号
賀来事業所(営業部・技術部) 大分県大分市賀来北二丁目20番8号
事業内容: 無人飛行機またはロボッ卜制御システムの研究開発、製造、施工、保守管理、販売及び輸出入

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