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大根畑で大型ドローン「R-70」によるドローン防除実演を行いました!
イベント
これからが旬の時期!長崎県島原市油堀町の大根畑にお邪魔しました!
11月29日に島原地域農業振興協議会 技術者会 野菜部会が主催する大根畑でのドローン防除実演会が開催され、当社グループのciRobotics株式会社が大型ドローン「ciDroneAG R-70」による防除実演を行いました。
防除対象はこれから旬を迎える大根畑43アール。軟腐病やチョウ目害虫などを防ぐための薬剤を430L(常用濃度で散布液量10アール当たり100L)散布しました。
通常は直接人がほ場に立ち入って散布作業を行っていますが、降雨後に土がぬかるんでいる環境だと、ほ場内に入ることが出来ないことから、ドローンによる散布がその代替手段として検討されています。
今回の防除実演会は、空中散布登録がされていない散布薬剤*を使用しており、地上防除と同じ条件(農薬の種類・散布方法)でドローンを用いた時の散布効率や効果などを比較検討することを目的として開催されました。
効果検証については、農薬の希釈倍率によりドローンの散布としては普段よりも多くの量が必要になりましたが、1回の飛行につき50Lを4分弱で散布できる点は他に類を見ない性能で、R-70の強みを存分に活かすことができました。また、ほ場内に感水試験紙を配置して十分に農薬が付着しているかの検証では、感水紙が滴るほど湿っており、人が散布した場合と同等レベルの付着を確認することができました。
“ドローンに適した農薬”とは? 空中散布登録がされていない散布薬剤*を撒いてもいいの?
*農林水産省では、使用基準に従って使用すれば安全であると判断できる農薬だけ、農薬取締法に基づき登録を行っています。
”ドローンに適した農薬”は、「使用方法」が、『無人航空機による散布』、『無人ヘリコプターによる散布』、『無人航空機による滴下』又は『無人ヘリコプターによる滴下』とされている農薬です。ドローンは積載重量が少なく、薬剤タンクの容量が小さいため、高濃度・少量での散布が可能な”ドローンに適した農薬”数の拡大が求められています。
なお、使用方法において、散布機器が指定されていない『散布』、『全面土壌散布』などとなっている農薬についても、その使用方法を始め、希釈倍率、使用量等を遵守できる範囲であれば、ドローンで使用可能です。
農林水産省では、平成31年3月に、”ドローンに適した農薬”について、新たに200剤の登録を推進する目標を立て、登録数の少ない露地野菜や果樹用の農薬を中心に、”ドローンに適した農薬”の登録数の拡大を図っています。
農作物によっては、“ドローンに適した農薬”を使うことが出来ない場合もありますが、量や希釈倍率を守れば空中散布登録がされていなくてもドローンで散布可能な農薬があります。
今後も、こうした“ドローンに適した農薬”の登録がされていない農薬の散布においても、当社グループのドローンが1つの選択肢となるよう普及活動を行ってまいります。
登場したciRobotics製品
FIGグループ会社
ciRobotics株式会社(https://www.cirobotics.jp/)
住所:本社(管理部) 大分県大分市東大道二丁目5番60号
賀来事業所(営業部・技術部) 大分県大分市賀来北二丁目20番8号
事業内容:無人飛行機またはロボッ卜制御システムの研究開発、製造、施工、保守管理、販売及び輸出入